健康寿命=寿命とは限らない
オーラルフレイルって知っていますか?
オーラルフレイルとは
- 朝などお口の中が乾ききっている
- わずかな咳や食べこぼし
- 会話がはっきりしない
- 食事の時間がかかるようになった
- お薬が飲みにくい
- 口をゆすぐと大きい食べカスがでる
などお口の筋肉が衰えることから始まります。ちょっとしたきっかけが外出や外食へのためらいになり社会と遮断につながり易いです。結果、心身の機能の低下になってしまいます。このような負の連鎖を防いで長生きでかつ健康で人生を楽しんで欲しいのです。
現在、人々はどんどん長寿になり人生100年時代と言われています。しかし寿命=健康寿命ではないのです。この1つにお口の機能低下が関係していると考えられています。
口腔機能低下症は、7つの簡単な評価でわかります。
1. 口腔衛生状態不良(口腔不潔)(10秒)
舌につく細菌のかたまりのつき具合をみて、口内の清潔度を確認します。
汚れは口内細菌や食べかすなどが溜まったもので、口臭や、味・熱さを感じにくくなる原因にもなるといわれています。舌を見て簡単に診断できます。
2. 口腔乾燥(2秒)
専属のセンサーのついた器械を舌にのせるだけで乾燥度が数値ででます。
3. かむ力
残っている歯の数が多いほど噛む力は有利です。2つの検査方法がありますが当医院では簡単な数から調べる方法で判断します。
4. 舌口唇運動機能低下(2分)
滑舌やおしゃべりがはっきりしなくなった、声が小さくなったなどの検査です。『パ』『タ』『カ』『ラ』の4文字を連続して発音してもらい唇や舌の動きをみます。お家でちょっとした隙間時間で行うことが出来、効果が1番早く出ます。
5. 低舌圧(3分)
硬く膨らんだ風船のような装置を舌の上にのせて舌の力を数値化します。
6. 咀嚼機能低下(5分)
お菓子のグミに似たものを20秒噛んでもらいグミがどれくらい細かくなったかを測定します。噛めていないとお食事も飲み込んでいるだけで体に良くありませし硬いものも噛みにくいはずです。
7. 嚥下機能低下(5分)
アンケートに答えてもらい日常の様子を探ります。
これらの7項目の数や内容で診断します。年齢とともにリスクは高くなりますが50代から乾燥に悩む方もいらっしゃいます。
検査・訓練など大げさ聞こえますがどの検査も簡単に出来、痛みは全くありません。ご自身の機能を把握し、毎日のお口の筋力トレーニング健康でなんでもお好きなものをお食事できる毎日を送っていただきたいです。